エシカルファッションって?

2022/01/27

最近「SDGs」や「サステナブル」という言葉をよく耳にしますね。『エシカル』という言葉も聞いたことがある人は少なくないと思います。

今回は、『エシカルファッション』とは一体何なのか、お話ししていきたいと思います🌱

『エシカルファッション』の定義については様々な考え方がありますが、うまく説明しているな、と私が個人的に思った THE GOOD TRADE の記事では、”There is no easy definition.(簡単には定義できない)”と前置きした上で、このように説明しています。

Ethical fashion is garment design, production, and distribution that focuses on reducing harm to people and the planet. In the most ideal sense, it benefits those working along the supply chain and creates a better future for everyone—not just for those at the top. 

Audrey Stanton

エシカルファッションとは、人々や地球への悪影響を減らすことに重点を置いた、洋服のデザイン・生産・販売流通のかたちである。最も理想とするのは、トップに立つ人々だけでなく、サプライチェーンに関わる全ての人々にとっても利益であることであり、皆にとってより良い未来をつくることである。

簡単に言えば、エシカルファッションとは、環境だけでなくそれに関わる全ての人々の事まで考えられたファッション産業のかたち、と言えます。

環境問題への関心が高まるとともに、トレンドのような形となって「サステナブル」という言葉が広まってきました。これにより、多くのファッションブランドも自分達の洋服は「サステナブル」だ、とアピールするようになってきたと感じます。

しかし、環境面に考慮して「サステナブル」であっても、「エシカル」であるとは限りません。

例えば、オーガニックコットンを使って作られた服について。

オーガニックコットン100%で作られた服は、100%自然由来であるので、素材に関しては「サステナブル」と言えるかもしれません。しかし、その素材を使った生産過程ではどうでしょうか?

オーガニックコットンを栽培し収穫したのは誰でしょう?これに関しては特に世界中で議論となっていますが、強制労働の上に生産されたオーガニックコットンを使っていては、決して「エシカル」ではありません。

さらに、洋服に仕上げる過程において、関わった全ての労働者に対して正当な賃金が払われているのか?生産過程において、どれくらいのエネルギーや資源を消費しているのか?など疑問は次から次へと出てきます。

本当は「サステナブル」でも「エシカル」でもないのに、そうであると見せかけたアピールをし、消費者に間違った理解を与えることを『グリーンウォッシング』と言います。

これは特にファストファッションブランドに多く見られます。これについては、別の記事でもっと掘り下げてお話ししたいと思います!

このように、本当の意味で『エシカルファッション』であるためには、ブランドとしての表の顔だけでなく、全ての過程においてフェアでなければなりません。

私たち消費者にとって、どれが本当の『エシカルファッション』で、どれが『グリーンウォッシング』をしているのか見分けるのはとても難しいと思います。

そこで、それぞれの会社が企業概念や生産過程などを透明化することがとても重要となってくるのです。

今回の記事では、『エシカルファッション』とは何なのか、についてお話ししました。

なるほど〜と思っていただける事があれば嬉しいです!

『エシカルファッション』についてもっともっと沢山の人に知ってもらいたいので、これから色々な記事を書いていきたいと思っています☺️

読んでいただきありがとうございました!🌷

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